屍竜戦記 (トクマ・ノベルズedge) 価格: 950円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 主人公は竜と戦うために、精神融合した屍竜を操る魔導士です。
竜と魔法のファンタジーという、ぱっと見ありがちなファンタジーものなのですが、魔導の行使には自らの血を消費したり、屍竜との精神融合は凄まじいリスクを孕んでいたりと、細部の緻密さが作品世界をしっかりとしたものにしています。
竜と人との争い、異なる宗教と魔法体系を持つ国家間の争い、この二つが絡み合いながら重層的に物語が展開してゆきます。
また、屍竜との精神融合は、単なる物語の彩りではありません。ラストでは驚愕が待ち構えていることでしょう。
この話は、かな |
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まさか自分が…そんな人ほど騙される―詐欺、悪徳商法、マインド・コントロールの心理学 (パンドラ新書) 価格: 880円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 善意の人を騙そうとする輩はいっぱい居る。腹立たしいけれども、残念ながらわれわれは今そういう社会で暮らしているのだ。できるだけ騙されないように、また騙されても被害を最小限に食い止めるようにしなければならない。本書は騙される人間の心理や状況を分析して、善意の人もちょいワルにならなければ、とんでもないことになりますよという忠告をしている。かつて何回か悪徳商法の連中に接した体験から、なるほどなと思い当たるふしがある。とにかく、こちらが頼みもしないことを一方的に勧めてくる奴は、自分が直接その身元を確かめられるのでない限り、すべて断るのが一番安全だ。 |
人為と自然―三木清の思想史的研究 価格: 3,150円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 さて、最近とかく三木清、戸坂潤に関する本が出版されています。この本も三木清の思想を研究した本です。この本では三木清が歩んだ思想の変遷などを取り上げ考察されています。処女作「パスカルに於ける人間の研究」などには言及せず、あえて、歴史哲学、構想力の理論などからアプローチを試みています。人生論ノートなどにも言及していますし、三木清を知っている人であれば門外漢の人でも読むことが出来ます。やはりここでも出てくるのが同じ京都学派左派の戸坂潤の「日本イデオロギー論」などが出てきます。世の中、総右傾化する時代に三木清の研究書が出ることは良いことであり、こういう時代だからこそ読まなければならないのかも知れま |
いちばん優しい (アクアノベルズ) 価格: 900円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 主人公の健生と薫が小学校で出会うところから始まります。その出会いから3年半、中学2年生に訳あって離れる時までがこのお話の大切なエピソードになります。
そして十年後、二人は出会います、引っ越しやとその客(実はポルノ小説家)という立場で・・・。
子供の頃、神経質で自分勝手で協調性がなく冷めた奴だった薫が十年後、再会してみたら印象が180度違い、しかも職業はポルノ小説家というところがいいです。
ただ、意地悪っぽいところは健在してて、健生にアレコレちょっかい出すのが可愛くさえ思えます。素直ではありませんが。
健生はというと、ガテン系なのに可愛いです。だ |